一生涯支援と利用者の自己実現を目指して

     伊勢亀鈴会の25週年記念作文の応募作品の中から、心身に障がいを持たれるお母さんと息子さんの会話の一部に「私が 死んだら、あんたも一緒に火葬場で焼いてもらうのやで。私は死んでいるので熱くないが、あんたは生きているので熱いぞ!」・・・・と冗談っぽく話された・・・・と、或るお母さんの会話を、私どもの保護者会会長が紹介された作文を読ませていただき、胸を打たれるとともに現実的な問題として強い衝撃を覚えました。
     私は、心身に障がいを持たれる施設利用者の皆さんをお預かりする法人の理事長として、今後、何をするべきか?を自問自答して、得た結論は、利用者の皆さんの親亡き後の「一生涯支援」を実現することこそが私を含めた職員の使命であることに改めて気付かさせていただきました。

     そして、限り在る人の命を「生かされている間」、障がいのある無しに関わらず人間として「生きる」目標に向かって力強く第一歩を踏み出し、一つの目標達成に喜び充実感を感じる。パラリンピックのアスリートとしての目標達成も一つの自己実現であり、施設の利用者が絵画、書道、陶芸、音楽などを極める姿、そのものはパラリンピックで金メダルを取ることと目的は異なっても自己実現の観点からは全く同じであると思います。
     その様々な手段をサポートすることこそが、利用者に対する最大の介護支援であり自立支援であると思います。利用者の皆さんが日々、より多くの達成感を味わっていただくことこそが私たちの使命であり、結果として利用者の皆さんの自己実現であると思うことから、私たち法人の理念を「親亡き後の一生涯支援&利用者の自己実現」といたしました。

     在宅介護率93%、発達障がい児の発症率6.5%の驚くべき数値。私どもの施設などを利用される方は僅か100名中7名。93名 の方は、親御さんによる在宅介護を余儀なくなれている現状、更には新生児が100名誕生された場合、6名強の子供さんが 発達障がい児という現実。
     障がい福祉事業に携わる全国の職員一人ひとりが、声を大にして日本のこの異常な現状を打破しないと行けないと思いま す。
     一人の力は小さくとも、個の力を結集すれば大きなマンパワーとなり、やがてはヨーロッパ諸国の障がい福祉に一歩近づくのではないかと考えます。

     現在、社会福祉法人の法制度の改革が中央政府で議論されています。経営組織のガバナンスの強化、事業運営の透明性の向上、財務規律の強化、地域における公益的な取り組みの責務、行政の関与の在り方の5点を中心に審議されています。
     中でも地域社会への貢献の在り方が、今後の社会福祉法人の大きな課題であると認識いたしております。
    当法人では、数年前から取り組んでおります「福祉葬祭三重」の考え方であります。低価格葬祭の実現とご葬家さんに対する「心に残るお葬儀」の実践であります。
     生命の尊さ、人の命に重たさ軽さはあってはならないと思います。
     お金があるから普通のお葬儀を、無いから 「家族葬儀」を・・・・。違うと思います。例え、その時にお金が無い独居老人の方のお葬儀があっても法人の経費で、献花や仏教徒であればお寺さんへの必要経費も法人の経費負担でお葬儀を行っております。

     また、「空き家」が急増する中、遺品整理から家屋の解体、空き地の福祉施設建設の企画まで、一貫した地域の環境整備まで行う「まかせ太君」の取り組みをおこなっております。
     一般企業が、地域貢献するためには利益を上げて、多くの法人税を納入するように、社会福祉法人は如何に地域へ貢献する活動をより多くすることが今後の使命であると思います。
     一般企業の総合商社のごとく、社会のニーズがあれば何でも出来る社会福祉法人こそが、今後の「進むべき道」だと考えますが、如何でしょうか?


    社会福祉法人伊勢亀鈴会 理事長 横山仁司


    社会福祉法人伊勢亀鈴会 理事長 横山仁司


社会福祉施設で全国初W取得

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社会福祉法人伊勢きれい会

伊勢きれい会は、障がいなどの理由により、一般企業に雇用されることが難しい人たちが、リハビリや職業訓練も含めて働き、社会参加を実現している社会福祉施設です。ここでは、一人ひとりの個性や能力に合わせて自立生活するための作業や訓練を行っています。